2019年12月20日
学校の作文では「原稿用紙の使い方」とか「文章のつながり」とか「文法」とかが採点のポイントになっているようです。
人前に文章を出すときにはそういった「お作法」も大切です。たとえば相撲にしても柔道にしても日本の国技と呼ばれるスポーツでは特にそうなんですが、いくら強くてもちゃんとしたカタチができてないと一流の選手とは認められません。文章にしても同じで、いくら必要な情報がつめこまれていてもカタチができていないと人には認めてもらえないのです。ちょっと前の中国製の電化製品とか、いくらモノは悪くなくても説明書の日本語がカタコトだとそれだけでなんか信用できないなってなってしまう。なので最終的に人前に出すぞって時にはきちんとしたカタチになっていることが大切なのです。
ところがしかし、最初からそんなことができるわけではありません。もちろんスポーツの「礼法」と同じく、人になにかを伝えるうえの心構えとして、正確に書こうとすることは大切です。でもそれを気にするあまり、書くことに苦手意識が生まれ何も書けなくなってしまうのでは本末転倒です。よく日本人が英語を話すときに文法を気にするあまり何も話せなくなるなんて言いますよね。相手に失礼がないようにという心がけはとても立派なのですが、そのせいで相手に伝えたいことが伝えられなくなってしまうのでは本末転倒です。
英会話スクールなんか行くといわれますよね。とにかくしゃべれ!と。話すか書くか、英語か日本語か、それだけの違いです。作文もまずはとにかく書くこと。最初はお作法は気にせず、とにかく思うがままに書くことが大事です。
じゃあどうやって「とにかく書く」のか。次回は、その「とにかく書く」ための方法をいくつか紹介していきます。
塾長 長谷川 有